
こにちわ!第二種電気主任技術者のJunichi0218です
よろしくお願いします。
今日は電験の学習効率・合格率が向上する電卓の使い方について記事です。
電験の学習を進めている方には合格に近づける役に立つ記事になってますよ!
(2022年10月追記)当記事は電験電卓テクニックのワードでグーグル検索1位になりました!

ご利用ありがとうございます!

電験合格で年収アップを狙いましょう!
合格に近づける「電卓の使い方」とは?
突然ですが、皆さん、電験は電卓が命って、知っていましたか?
実は、電験に合格するには、電卓の使い方が鍵なんです。
本記事で電卓がどれだけ大事か、確認してみてください。

なぜ電卓の練習をおすすめするのか?
結論
三種・二種二次試験の計算問題は
電卓を有効利用することで有利に進めれます。
計算問題は電卓で早く解きたい

例えば上記のような問題ですが、電卓だけですぐ解けそうですか?
正直なところ、電験に受からない人って電卓の使い方が分かっていないんですよね。
あまりテキストには電卓の使用方法が載ってない
それもそのはづ。
電験のテキストで電卓の使い方まで書いてあるのは私が知ってる限り
「戦術で覚える!電験2種二次計算問題」↓にすこし書いてある程度だからです。



電卓の使い方が分かっていないと、電力・機械の計算問題で100%の力を出すことはできません。
電験で使用できる電卓

本題に入る前に、試験本番で使える電卓を確認します
上記HPより再確認になりますが、普通の電卓なら大丈夫です。
- 関数電卓は使用できない
- √ボタンは必須
- 数式が表示・記録される電卓は使用できない
と、なってます。
また私からセンターに問い合わせして確認したところ,試験時には電卓は何台持ち込んでもOK(試験開始時に試験官の確認があります)でしたので、念のため2台持って行ったほうが安心できます。
(試験本番ではセンターより電卓は貸与はされません)

本番では練習で使用した電卓を2台もっていきましょう
また上記の電卓については電験三種から一種まで共通ルールです。
まだ電験用電卓決めていないよー、と言う方は私の使用している電卓がおすすめですよ


R5年より開始のCBT方式試験でも自分の電卓は持ち込みOK!

(電気主任技術試験センターより引用)
電気技術者試験センターの受験要項を確認したところ、CBT方式でも電卓の持ち込みは可能でした。
試験会場ではメモ用紙も用意してありますので(持って帰れませんが)
計算問題は過去問で練習した通りに電卓を叩いて攻略してしまいましょう。
電験での電卓おすすめ技

電験での電卓有効利用については主に以下の点になります
- メモリ機能を駆使して合成インピーダンスや力率の計算時間を短縮する。
- 税率ボタンがあれば73.2%を設定すると√3の割り算や掛け算が一発できます。

今回のメインであるメモリ機能を覚えましょう。
やり方は簡単ですよ
カシオの電卓を例にしますね

メモリ機能とは「計算結果を一時的に保管する」機能のことです、上記のメモリーキーを使用します。
一般的な使用方法は↓の動画も参照ください
この記事で使う電卓操作はたったこれだけ!
①(数字)、×、=で数字の二乗
②M+やM-でメモリに加えたり、引いたり
③あれば「税」ボタンを利用します。
上記のほかにも逆数機能やグランドトータルなどの機能がありますが、上記三つの操作を覚えていただければ二種二次試験でも戦えます。
ご注意
メーカーによりメモリや二乗のやり方が異なりますので、お手持ちの電卓のボタン操作をご確認ください。
以下、カシオ電卓の例で進めます。
電卓技1 メモリ機能と√でインピーダンスを求める
さて、電力の計算問題ではインピーダンスをもとめたり、力率を求めたりしますが
電卓のメモリ機能がつかえれば途中の計算過程をいちいちメモする必要がなくなります。
実際に例題でインピーダンスを求めてみましょう
例題1:
抵抗値が3Ωでリアクタンスが4Ωであるとき、インピーダンスは何Ω?

この手の問題では「二乗の和をメモリに残して時短する」のが電卓のメリットです。
電卓のたたき方
①3の二乗と4の二乗の和をメモリ機能で覚えます。
(電卓操作)3、×、=、m+、4、×、=、m+、
カシオ電卓では(数字)、×、=で二乗の値が求まります。
m+でメモリに記憶します。
②計算結果の√をもとめます
(電卓操作)mr、√
答え:5[Ω]
どうでしょうか!すぐできたかと思います。
例題2:
インピーダンスが8Ωで抵抗値が2Ωであるとき、リアクタンスは何Ω?

この問題では「二乗の差をメモリに残して時短する」のが電卓のメリットです。
電卓のたたき方
①8の二乗と2の二乗の差をメモリ機能で覚えます。
(電卓操作)8、×、=、m+、2、×、=、mー、
②計算結果の√をもとめます
(電卓操作)mr、√
答え:7.75[Ω]
電卓操作が慣れると二乗の結果をメモしなくてよいので、なれるとサクサク計算が進むと思います。

二乗の和や差から√で答えを出すパターンの問題はこれでかなりスピードアップ!
力率改善の問題もすぐ計算できますよ!
電卓技2 3つ以上の並列インピーダンスも電卓メモリ機能で
つづいては理論や電力の計算では並列の合成インピーダンスをもとめる問題です。
例題3:
下図の合成抵抗R0は何Ω?

この手の問題では「分母の計算結果をメモリに残して時短する」のが電卓のメリットです。
電卓でさっくり答え出しちゃいましょう!
電卓のたたき方
①上記の計算式の分母を計算し、メモリ機能で覚えます。
(電卓操作)1、÷、4、=、m+、1、÷、2、=、m+、1、÷、3、=、m+、
②計算結果をもとめます
(電卓操作)1、÷、mr
答え:0.923[Ω]

これができれば並列の合成インピーダンスが簡単に求まるので、下記のような二種二次試験の問題もあっさりと解けますよ!

電卓技3 よく出る×√3や÷√3を税率ボタンで一発計算
電卓に「税抜」や「税込」ボタンがあれば、税率を73.2%に設定することで
「税抜」→÷√3
「税込」→×√3
の計算ができます。
例えば、よく出る線間電圧6600Vから相電圧を計算したい場合
(電卓操作)6600、税抜き
で、相電圧の3810Vが一発で出ます。
線間電圧⇔相電圧の計算や、回転機の問題で÷√3をしたいときなど、多少ですが時短とタイプミス防止になりますので是非活用ください。

三種の問題で練習しましょう♪
それでは電力の計算問題でよく出る三相短絡電流の計算も、電卓テクニックで時短しましょう♪

三相短絡電流の計算問題は三種・二種二次試験とも解けるようになればボーナス問題ですので、電卓で早く解ければ試験本番で非常に有利になります。

おすすめの解き方ですが、高圧系統は10MVAが基準容量とされているのため(電力業界のお約束)、
基準電流は
(電卓操作)10000(kVA)、÷、6.6(kV)、税抜き
で、約875Aが計算できます。(これは暗記おすすめ)

三相短絡電流ですが、%Z(10MVA基準に換算)の逆数に基準電流をかければ計算できるので
①上記の計算式の分母を計算し、メモリ機能で覚えます。
(電卓操作)5.30+0.55、m+、
②計算結果をもとめます
(電卓操作)100×875、÷、mr
答え:14957[A]→(4)

線間電圧を相電圧にしたり、基準容量から電流を計算するときに「税」ボタンが活躍します。
応用例 誘導機の一次電流計算を電卓だけで!

H28年電験二種二次試験機械制御より
電験二種二次試験の機械制御では誘導機の計算問題は頻出かつ難易度も低いので、L字回路の計算は取りこぼしが許されません。
電卓でさっくり答えを出しちゃいましょう!
この問題でも「分母の計算結果をメモリに残して時短する」のが電卓のメリットです。
さらに税ボタンで線間電圧から相電圧への変換もしちゃいます。

いちいち計算結果をメモしなくても大丈夫!電卓だけで行けますよ!
電卓のたたき方

①上記の計算式の分母の√内を計算し、メモリ機能で覚えます。
(電卓操作)0.710、÷、0.02、+、0.707、×、=、m+、0.439、×、=、m+、mr、√、mc、m+
分母部分が36.2と求まったと思います。
②計算結果をもとめます
(電卓操作)200、÷、mr、税抜き(もしくは÷1.732)
答え:3.189[A]

誘導機の一次電流が電卓だけで計算できたら、その結果からトルクの計算までできちゃいます。練習する価値はありますよ。
まとめ
今回の記事のまとめです。
- メモリ機能でややこしい計算を時短できるため、本番で時間的に優位になる
- 税計算ボタンがあると便利
試験前の練習で過去問が早く解けるようになっていれば、本番でもかなり自信になると思いますので、是非電卓練習で電験合格を達成しましょう!
まだ電験用の電卓をお持ちでない方は↓からいかがでしょうか


最後に電卓オンライン講座もやってます

オンライン講座では私と一緒に電験電卓の練習ができちゃいます。YOUTUBEではできないレッスンですね。
ストアカ・ココナラ・当ブログより依頼がかけれますのでご検討ください!

最後までありがとうございました。過去問で電卓を練習して計算スピードをアップさせてくださいね。きっと合格率が上がること間違いありません!
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