
こにちわ!第二種電気主任技術者のJunichi0218です
よろしくお願いします。
今日は電気設備についての記事になります。急遽記事を起こしました。
ニチコンさんがこれまで進相コンデンサの低濃度PCBに関して1989年以降の製造分に関しては、PCBは入っていないとしてましたが、4月1日に2004年3月以前のものはPCBが含まれてない証明ができないとプレスリリースを発表しました。
ニチコンさんのプレスリリースはこちらです↓

あらら、だいたい1990年代以降ならPCB大丈夫と思っていたので調査が必要になってきちゃいますね。。。
この記事では2027年まで処理が必要なPCBが使用されている電気設備について簡単に述べたいと思います。
そもそもPCBとは?
PCBとはPoly Chlorinated Biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)の略称で、人工的に作られた、 主に油状の化学物質です。PCBの特徴として、水に溶けにくく、沸点が高い、熱で分解しにくい、不燃性、電気絶縁性が高いなど、化学的にも安定な性質を有することから、電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体、ノンカーボン紙など様々な用途で利用されていましたが、現在は製造・輸入ともに禁止されています。
環境省より

簡単にまとめると昔は絶縁性が高く便利な絶縁油でしたが、人体への毒性が強いため使用禁止になり、法律により2027年3月末まで処分することになってます。
詳しく知りたい方は環境省のHP↓を参照ください。
低濃度PCB設備の判別はおおむね終わったと。。。
今回のプレスリリースでコンデンサの更新もしつつ、分析をすすめていかなきゃならんなー、という感じですね。
どのメーカーさんも概ねですが製造年で1990年までがPCB分析が必要とのことだったので、怪しい変圧器やコンデンサはPCB分析をすすめてきました。
油入変圧器やコンデンサに絶縁油が使用されているので、メーカーがPCBが絶縁油にPCBが含まれているか証明できない(変圧器は現地で油入れてるからわかんねーよって感じ)場合は油を分析にかける必要が出てきます。
コンデンサに関しては本体に穴開けないと分析用の油がとれないので、新しいものへの更新が前提となります。変圧器ならハンドホール開けて取るだけなんすけど。
だいたい調査おわったぜーというところで今回のプレスリリースがでたので、ちょっとがっくりかもです。
2027年の処理まで間に合うかいな?

実はPCBが入ってるとわかった器機は処分期限があるんですよねー
詳しくは↓

環境省より低濃度PCBは処分が(分析ではなく処分がですよ)2027年3月末までとなっております。
処分期限が過ぎると罰則もあるので早めに更新の計画を立てないとまずいですね。
しかしながら今回みたいなメーカーからのプレスリリースが出ると処分期限まで間に合うかちと心配になってきました。
愚痴ばっかりでもしょうがないので、PCBが怪しいコンデンサは更新と分析を進めていくしかないっすね。
他のメーカーさんもしっかりご確認お願いしますね。
まとめ
今回の記事のまとめです。
- 低濃度PCB機器に追加の分析の必要性がでてきた。
- 処分期限2027年まで設備の更新計画の見直しが必要かも。
- メーカーさん、もう後出しは勘弁してください。。。。。
処分期限まであと5年ほどはありますが、期限が近くなってくると駆け込み処分など処分場が込み合ってくることも考えられるので、PCBが怪しい機器は早めに分析・更新が必要ですね。
罰金なんて取られても面白くないので、しっかり確認していきましょう。

最後までありがとうございました。また機会があれば電気のお仕事の記事も書きます。
またよろしくお願いいたします。
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